法改正があります
さて少々専門的なお話になりますが、2025年4月より建築基準法が改正され建築行為に必要な申請、いわゆる建築確認申請の要件が厳粛化され今まで建築士免許を取得した者の設計では特例として申請上の審査の対象から外れていた要件にプラスして審査項目が増える様になります。
主に構造分野に於いてと建物の省エネ部分について審査の対象となり簡単に言うと提出書類が沢山増えます。これは私達の業務上の事ですのでお時間頂く必要がありましてこれまで以上に工期を確保する事にご理解頂く様になります。何卒よろしくお願い致します。更に重要な事として設備機器などの型番等も省エネ計算に必要になりその内容を完了検査においていずれかの方法で確認する事になりますので途中で気が変わったり、費用面などの様々調整の為急遽変更する事などがあると計画変更とみなされ一旦工事ストップの上、計画変更申請手続き、その許可がおりて再度工事再開。のような事が予想されます。
これまで通りのやり方・工期等一旦全て見直す方が良いかな?と思う次第です。実務者の私達にはここまでアナウンスが諸々ありましたが一般の家作りを行う予定の方々には少々分かり難く、しかも届いているのかと言われれば中々難しいと思います。後ほんの数ヶ月のことですのでもっと簡単にお伝えしますと
・審査内容が増えるので構造計算、省エネ計算、確認申請図面内容の記載事項増加等により着工までお時間頂くようになります。
・審査内容が増えるのでその分、審査元に手数料を払う必要がありこれまでより外部に支払う費用が増えます。
・審査時間がこれまでより大幅に※3〜4倍増えて1ヶ月程かかる見込みです。これまでは7日程度でした。
・省エネ審査に必要な設備機器の型番まで必要になりそうですので機器の最終決定をして契約し申請に臨むことが理想です。
・仕様等基本的に全て決定してから申請に臨む場合、仕様まで決定後に契約するのが手戻りがないように思います。
ですので、設備まで仕様を計画・見積りに反映できるよう打ち合わせを重ね基本的に申請時から変更のない様に計画・打ち合わせを行い、その上でご契約。そしてこれまでより時間のかかる申請業務を経て着工。と言うように業務フロー自体見直す必要があると思います。
煩わしいと感じるかこうする事が建築をお考えの皆さんと私達双方にとってより良い選択か。誰かに言われて動くか自分の持ち場を通して全体を見るか。これまでの当社の計画は構造計算も行なっていましたし、自社で省エネ計算も行なっていました。因みに当社では標準的な仕様でHEAT20で言うところのG2程度※Ua値0.34前後は当たり前に届くような仕様でしたので省エネ計算は義務づけのあった説明様に行うか補助金を頂く為でした。もう一方過去の仕様ですと更にその上を軽く出せますので、計画ごとにわざわざ確かめる事なく、ある程度構造的に変化のある計画でもUa値0.3を切るのも簡単な仕様となっております。良い意味で感でこの程度の性能値が出るのがわかってきます。ようやく世間はそうなりつつありますがこれは数値を競うオーバースペックでは無くこの程度でようやっとエアコンで快適に生活できるとう言う誰も分からない落とし所を東北の震災以降探し求めてたどり着いた仕様です。当時よりほぼ変わっておりません。全ては家で暮らす皆さんの為、家を建てて頂く方への私達プロの側からご提案できる私達ならではの仕様でした。良く知らないからで済まされる事とは思えませんでして、知った以上おざなりに出来ないと言うような感覚かもしれません。
話が少し逸れましたが、当社ではこれまで通りの業務内容に幾らかプラスする事で業務自体は対応できます。しかし、手順を見直したり打ち合わせや工期を見直す必要がありますのでご理解いただけます様よろしくお願いたします。仕様で対応するなど方法は様々で、4月に向けてこの後日本中でこの様な事が起こり少々混乱するかもしれませんがポイントを抑えて柔軟に準備すれば私達は慌てる必要が無いと感じておりますのでご安心ください。
そもそも熱源を何にするか?から考えてエアコンを選んだのが本当のお話なのですが専門的になり過ぎるので省略しております!考えに考え尽くして選び、併せて意匠面も。と言うのが大切にしている所です。
建築の醍醐味ってそう言うところです。
責任感も当然必要で
頼って頂ける存在である為に
曖昧に出来ない所だと個人的に日々思っています。
100年続く工務店を目指して
SW.design yaezawa

大切なのは今この瞬間です
変わらず大切にしています