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照明①

あかり

こんにちは。9月に入りましたね。

まもなく上棟の物件が幾つか始まっております。安全に現場が進むことを祈るばかりです。

いざ現場が始まると私の直接の出番は減ってしまう様ですが、設計から現場・工事・引き渡しへと一本連なった大仕事ですのでどの段階でも感謝と身の引き締まる想いです。お引き渡しの済んだオーナーさんもこれからオーナーさんになっていただける方へも、いつでも気持ちの寄り添った存在であり続けます!引き続きよろしくお願いいたします。

 

照明器具を選ぶのはとても楽しいですよね。取引のある照明器具メーカーさんとも何度もそんな話になりましたが、建築的な工夫で照明器具を見せる事なく必要な灯りを灯す。吉村順三の言葉よろしく欲しいのは灯りであって照明器具ではない。・・・名言です。

 

照明器具メーカーさんにあってそんなことを言って下さるのはとても信頼のおける方々だなあと感心したもんです。自分のフィールドのみならず建築的な勉強もされている事がそう言ったやり取りからも垣間見る事が出来ました。照明計画の面白さは建築的工夫と合わさることでその力を何倍にもし、費用効果は抜群です。そんなお話でも意気投合しました。そのメーカーさんは今でも取引があり良くして下さいます。歴代ご担当の方も肝の据わった頼れる方々ばかりでした。単純な話、一緒に仕事をしたくなる。そんな方々です。いつもありがとう御座います。

 

さて、建築設計畑の私も少しは照明に興味があります。天井面になるべく設けない。灯りの重心を低くし日本的な陰影を作り出す。

谷崎潤一郎の書籍『陰翳礼讃』はベタではありますが随分前に勿論読みました。共感たくさん。

また、照明器具自体の持つプロダクトの素晴らしさ。これも勿論感じています。シンボルとなるような美しい照明器具があるだけでその場をグッと引き締めてくれます。私が考える好きな建築は和洋問わない、どちらも文化として昇華したような民藝やミッドセンチュリーの間の子みたいなものに憧れますが、有名な照明器具は勿論相乗効果を生み、室内を豊かにしてくれます。実体験。

 

私達のこれまでのオーナーさんでも家具や照明がお好きで新築前からたくさん揃えていらっしゃる方にご縁があり設計施工させて頂いたことがあります。

建築が負けないように必死にそれでいてとても楽しくお仕事させて頂きました。本当に思い出深くお陰さまで素晴らしいお宅になりまして、見学会でもとても好評を頂きました。おそらく家具・照明器具自体はご存知でない方にも調和の取れた住宅建築に感動して頂けたのだと感じました。やはり良いものは良い。それぞれがそれぞれを活かし共存する。許容し合う。もっとも平和的で健康的な事、これほど理想的なことはない!というかその理想を考え尽くして、そうなるように全力を尽くしたわけですがそんな機会に巡り会えて感謝するばかりです。

 

全体の計画をまとめるにしてもシンボルとなり易いペンダント照明などは美しい製品を採用し易いと思います。

フロアスタンドなども実用的で私もそのうちきっといつか本当に導入したいと思っております。

 

控えめな器具配置で陰影をつけ、アイコンとなる気に入った照明器具の提案を是非私達に御用命ください。

本当に美しい照明器具は見ているだけで、見なくても視界の隅に映るだけで日常を癒してくれる力があると信じています。

私以外にも元プロ照明提案の実力者が現在揃っております。片田舎の一工務店でこの知識量は埋もれてしまうには勿体無いので活躍の場を何卒。

この分譲地では何がしかのご採用を推奨しておりますが楽しいお話ですのでお待ち申し上げております。

 

100年続く工務店を目指して

SW.design yaezawa 

Louis Poulsen Panthella Portable 自宅寝室にて採用