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区画割りと総予算

大きな敷地6つにどう割りましょう

長岡花火が終わってしまいましたね。この辺にお住まいの方はほとんどの方が一度は行ったことがあるのではないでしょうか。

どの花火も風情がありそれぞれとても綺麗ですがフェニックスという花火は筆舌に尽くしがたい程圧巻です。

視界に収まり切らない程の大きな大きな花火は誰でも感動してしまいます!

私は昨年初めて片貝花火を桟敷席で観覧しました。こちらは4尺玉がクライマックスで大変見応えのある花火でした。

長岡も片貝も全国からとても大勢の方が観に来られるそうでまさにお祭り気分ですね。私は花火も祭りも専ら観る専門。

これも季節の移ろいを感じてしまいます。

歳を重ねると、先読みしてしまう悪い部分が備わってしまいあっという間に今年が終わるなあ・・・などと既に思いがちですが

柳宗悦よろしく『今見ヨ、イツ見ルモ。』の精神で今ある目の前の仕事に今しか出来ない!と1人小さく奮起し続けております。

 

さて、脱線しまくりでしたので分譲地のお話しに戻ってみます。

今回私たちが始めた分譲地ですが元々大きな2つの敷地を譲っていただきそれを1つの敷地にしました。ここから区画割へと歩を進めたわけですが、ここは市道と県道に挟まれた状態(恵まれておりました)で市道側は人通りのとても少ない緩勾配の道路に面し、県道側は交通量の多い基盤道路とも言える勾配の少しきつい道路です。兎に角お金をかけずに売買するには市道、県道それぞれに面し3つずつに分ければ簡単に6区画となり私たちの売上も見込めるのは想像に難くなかったのですが、そこで私が責任者であったのもあり、そもそもこの分譲地で何をしたかったのか、どう変わりたかったのかに立ち返りました。

 

この分譲地のなすべきことは十日町に暮らす人の幸せが大好きなこの町の魅力拡大に直結して行く事の実現です。

理想の姿は十日町らしい、この町に最適な美しい住宅・暮らしが自然と連なり美しい街並みを形成することに寄与する事です。

具体的なやるべきことは、私たちが掲げるデザインコンセプト『意匠と性能』の両立です。

 

幸いなことにこのmissionとvisionが私に明確にありましたので十日町自体の町の魅力拡大・美しい街並みの形成に寄与したいところをどう表現するかを考え、区画割に反映してみました。たったの6区画。ですがその6区画が同じような思想、条件で一生に一度の大切な家造りをおおらかな気持ちで出来たなら、それは小さな集合であっても小さな町並みと呼べる美しい十日町らしい未来を見据えた場になるのではないか?と考えました。それを実現するために中央に市道と県道を結ぶ6mの通路(いずれ市道になります)を設け3区画ずつ相対する様に、そして3軒は横並びになる様にしたらこの6区画は寄り添う様に顔を合わせた様に立ち並ぶ。ここで既に興奮マックスです。ここにどんな方が生活をするのか、その為のお手伝いが力一杯出来たら!と思い建築的にも仕様や構成に少し共通項を設けさせていただきました。この条件(結構ゆるい)が決して縛りにならずお互いを引き立てつつその小さな集合が美しい町並みに。この辺りで大体考えが繋がりましたのでやはりこの区画割にしたいと申し出、実現した次第です。県道の交通量の多さと家の出入りの不便さをどう解決するかという部分にもこの方法が合っていると思います。勢いのある勾配基盤道路から直接車の出入りをするのがネックになるかも知れないと思っていたのもありましたので〼ゞ良し。

 

前段でお話しした方法で安く販売することが1番であるやり方ですとそれぞれの道路から直接アクセスし6区画。それでは3区画ずつ背中を向けて立ち並ぶ。さらに県道側は出入りに不安が残り購入対象から外れてしまうのではないかと考えたわけですが、この分譲地に端を発しこれからを想い家造りをする皆さんにお届けする為に今の分譲地のカタチが出来上がりました。その分当然に造成費は掛かっています。しかしそれでも周りの価格より低く抑えられた設定です。良いことづくし。やってみるもんです。今回のこの分譲地ではそこまで考え私たちのmissionとvisionの実現を通して本当に十日町らしい美しい暮らしをご希望される方が建築しやすいように土地を用意し、土地の費用をなるべく抑え、建築費用にこれらの想いを載せていただけるように考えております。

 

ただ単に耳障りの良い言葉を並べても結果が伴わないのは残念で、そうはなりたくありませんので必死です。

より良い暮らしの実現に想いの載った区画割の分譲地を。

土地の費用をなるべく抑え建築費用に少しでもまわして頂く事でここを選んでただいた方に全力で答えられるように。

 

空いている区画の見学だけでもご希望でしたら何なりとお申し付けください。建築条件がありますのでその部分と私の想いの詰まったこのブログを一通り目を通していただけるとよりお近づきになれると思っております。

十日町に最適な暮らしを是非ツマリベースで。

 

100年続く工務店を目指して

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