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意匠と性能①

意匠と性能①

こんにちは。連休ですね!

新潟市は万代にあるビルボードプレイスに中川政七商店さんが開業されました、行ってきましたのでそのお話はまた今度。

 

前回ご紹介させて頂きました分譲地の具体的なやるべきこと私たちが掲げるデザインコンセプト『意匠と性能』について少々。

別ページ内にある事業構想にある通り、『意匠と性能』と勝手に策定した『十日町暮らし設計基準令細則』。

大きくこの2つを具体的なメニューとして計画、ご提案させて頂きます!良いもの出来ます!

その中でも意匠と性能はそれぞれ具体的な考えがありますので決意表明に似たこの言葉に込めた思いをお話しさせて頂きます。

そもそも建築を生業にするならば何かだけに特化するのではなく建築そのものの醍醐味である意匠面の大切さと見た目だけにウエイトを置かず生活そのものの器である部分に絶対必要な様々な性能面、どちらも諦めずどんな状況であっても建築したい方には徹底して建築そのものがうまいこと行くように出来るだけのことをする。こんな当たり前のことを丁寧に実現するために何よりもこの考えを大切にしています。大切な事は両立を諦めず追い求めること、その為にプロとしての自覚を持って日々是建築!というくらいあらゆる事にアンテナを張ってそして建築を望まれてご相談をいただける方に頼りにして頂ける存在になること、です。

その為には何をするか、どんどん階層が下に降りていき日々やることを順序付けて実践する、実務に還す。

これがいつの間にか自然と身につきました。過去の技術や未来の為の技術、知れば知るほど面白いですし、この知恵を存分に還したい!と思ってこの事に取り組んでいます。

 

長い長ーーーい前置きを経て、

まずは意匠です。こちらも別ページに概念図があります。

意匠で最も大切にすることは普遍性です。それは長く価値が変わらず出来るだけ本物の素材を活かすことを念頭に使用し、その素材そのものにとって健康的に使用されることを想います。そしてそれが美しく経年し価値や何よりも愛着が湧く。そういうことを普遍性と捉え提案させて頂きます。

より具体的に実現する方法は、技術そのものから過去、現在、先の技術を見据えて正直に実直に学び、多くの素材に触れ手触り、感触を自分の体感に落とし込み、歴史から伝統的に普及した技術あるいは風土を知り読み解くことを自身の悦び、仕事への面白味に変えることだと考えています。

柳宗悦のお話しでありましたが、いつも今の瞬間の連続です。美しい普遍的なものを見るのもお仕事させていただくのも今この瞬間にどれだけ心を込めて仕事をするかです。『今ミヨ、イツ見ルモ』

過去のことをしっかり学び、将来を見据えて私たちは建築をさせて頂きます。その仕事はいつも今だと捉え過去と未来を貫通する普遍性を大切にしたいです。

私がさせていただいている専業は設計です。設計という仕事は設計という言葉を使わず説明すると美しさ、感覚、情緒の数値化だと思っています。自分の肩書きを言い換えることできますか?これは結構行動の根幹に迫る良い思考だと思っていますので是非。

少し話が逸れましたが心を込めて数値化をする行動の根源に普遍性を保って建築設計に臨んでいます。

この分譲地では設計条件(結構ゆるい)がいくつか用意されておりますが意匠面において普遍性を実現する事、この十日町に適した意匠面と捉えたモノを『意匠と性能』から紐付けて採用する運びとなりました!

奇を衒うような造りやまだこの地でやっていないからやるような事は念頭にありません。たくさんのやり方を体感に落とし込み、その上で進化をし続けます。形や造りは一見すると汎用に見える姿をしていてもても本当に美しく洗練されている建築をたくさん見てきました。目指す所はさながら韓非氏に出てくる「鬼魅易犬馬難(きみはやすしけんばはかたし)」です。

トレンドに左右されすぎない建築的に魅力の在るもの でも良いのですが丁寧に説明させて頂きました。どうぞよろしく!

 

さてここからは性能(温熱)ですが、少々長くなりましたのでまた次の機会に。

 

100年続く工務店を目指して

SW.design yaezawa